写真は、記事とは特に関係なくS先生提供の北海道一周ツーリング写真です。
今回の担当は、
恩多町教室・教室長の中西です!
【20日の東京外国為替市場の円相場はドルに対して一段と下落し、一時1ドル=129円台前半を付けた。】
これが今日の新聞の一面でした!
この円高・円安は中3の公民で出てくる内容です。
この単元『?』となってしまう中学生が多いです。
生活に密着する知識なので知っておきたい知っておくべき内容なのですが・・・
理解するのが難しい子も多いですね。
今日は簡単に解説してみます!
円高・円安とは?
アメリカの1ドルに対して日本の通貨である円の価値を表しています。
あなた(日本人)が日本円で1ドル札をお買い物します。
1ドルを買うのに80円でいい。→円高と言います。
円の価値が高いから80円で買うことが出来たのです。
1ドルを買うのに129円もする。→円安と言います。
円の価値が安いから129円もするのです。
ここら辺は説明すると理解してもらえます。
いくらだったら円高でいくらだったら円安と決まっている訳ではなく・・・
ある基準の日時や●円と比べて円高・円安になるのです。
なので、秒単位でも出すこと出来ますし、日単位で比べることもあります。
ちょっと詳しく説明すると少しずつ『?』が出てきてしまいます。。。
一般的に・・・
円高だったら→
同じものを買う時に、海外で払う日本円が少なくて済むので、輸入量が増えや海外旅行が安くなります!
原油などのエネルギー資源を安く入手できるのでガソリン価格や公共料金が下がり
物価全体が下がって国内経済が安定します。
円安だったら→
同じものを売る時に、海外では日本製のものが安くなるので、たくさん売れ輸出量が増えます。日本の物価が安く見えるので海外からの旅行客が増えます!
逆に輸入の際に日本円をたくさん払わないといけないので
エネルギー資源や食材などの価格も上がってしまうため、私たちの生活を圧迫します。
物価全体が上がり消費が落ち込みます。
輸出企業=円安がいい
中学生はここまでギリギリ理解して欲しいのですが・・・なかなかムズカシイ。。。
円高・円安どっちがいいの・・・?
中学生にとってここまででも十分ムズカシイのですが、これの説明をするともっと混乱してしまいます。。。
答え;立場による。 なんです。
上のまとめ≫のように輸出をしている会社で働いている人は会社の業績があがって給料があがるので円安がいいです。
が、お買い物をするときには円高のほうがいいんです。
日本は、海外で勝負している大きな会社が多いので円安の方が国内経済にいいと言われています。
そして、ここからはもう少し発展してニュースについて・・・
なんで円安が進んでいるの・・・?
世界には通貨を売り買いする外国為替(かわせ)市場があり、主に電話やインターネットで 取引されています。
ロンドン、ニューヨーク、東京が3大市場と呼ばれています。
為替相場は二つの通貨(例えば円とドル)の力関係で決まり、世界中で取引が行われ刻々と変化します。
円を買いたい人が多ければ【円の価値の高い円高】に、売りたい人が多ければ【円の価値の低い円安】になります。
先日、米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が、
コロナ危機を受け2020年3月に始めた「ゼロ金利政策」を止め、金利を上げると決めました。
これに対し日本銀行は「ゼロ金利」を変えない方針のため、
金利の低い円を売って、金利が高いドルを買う動きが加速し、円安ドル高が一気に進んでいるのです。
円の価値に対して魅力が薄くなかなか円の買い手がつかずまだ円安が進むとも予想されています。
ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギーや食料品や日用品の値上がりも加わり
賃金が上がらないまま物価が上がる「悪い円安」とも言われています。
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