スーパーコンピュータ

ONESTEP

こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。

先日、こんな発表がありました。
「スパコン『京(けい)』、8月運用終了」

スパコンとは、スーパーコンピュータのこと。
何がスーパーなのかというと、とにかく
計算速度が速いんです。

その計算速度は、
『1秒間に1京回(10の16乗回)』で、
これが名前の由来にもなっています。
(一、十、百、千、万、億、兆、京・・・の京です)
2011年には、計算速度世界一の称号を得ました!

ただ。
1秒間に1京回と言われても、
何が何やらさっぱり分かりませんよね(笑)。

例を挙げてみると。
世界に住む全ての人間が電卓を持って集まったとします。
世界中の人ですから、およそ70億人ですね。
そのみんなに、電卓を使い1秒間に1回の計算をしてもらいます。
それを24時間一度も休むことなく、およそ17日間続けていく。

その計算と『京』の1秒間での計算速度が同じということ
なんです。
どうでしょう?凄さ・速さが伝わりますか??

じゃあ、その計算速度を何に利用しているのでしょう?

『京』の得意なもののひとつに、『シミュレーション』があります。
シミュレーションとは模擬実験のこと。
つまり、パソコンの中で実験をするんですね。

例えば、自動車開発。
そこでは『衝突実験』といって、車が事故を起こした時に
どのようなことが起こるか実験を行いますが、
実験に必要な車は1台数千万円もするわけです。
それを幾度となく繰り返していたら、
膨大な費用がかかってしまいますよね?

でも『京』を使えば、そこまで費用をかけなくても
コンピュータの中で再現(シミュレーション)することが
できるわけです。

他にも、地震やゲリラ豪雨などの
災害、医療や半導体開発などにも
役立てているようです。

もしこんなことが起こるとしたら??
そんな仮説を立て、それを実証していくには
多くの計算を必要とします。

様々な状況をコンピュータ上に再現し、
それを検証するために『京』のような
スーパーコンピュータが必要なんですね。

その『京』も、運用停止まであとわずか。 
今後は、今の『京』の100倍にも及ぶ
計算能力を持った後継機を開発していくようです。

次はどんなスーパーコンピュータが出てくるのか。
楽しみですね♪

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