ノーベル賞って

ONESTEP

こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。

今年のノーベル物理学賞に、日本人の
真鍋淑郎(まなべしゅくろう)さん(90歳)
が選ばれました。
日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を
取得した人を含めて28人目だそうです。
(真鍋さんもアメリカ国籍を取得されています)

ノーベル賞とは、ダイナマイトの発明者として有名な
『アルフレッド・ノーベル(1833-1896)』の
遺言に従って始まった賞のこと。
(自身の遺産をノーベル賞の創設に使用させたとも
言われていますので、相当な思い入れがあったのでしょう。)

1901年から始まりましたが、様々な分野で
顕著な功績を残した人物に贈られるものです。
ノーベル自身が化学者であり発明家でもあったので、
ノーベル賞は物理学や化学、医学分野など
多岐に渡っています。

その物理学賞を受賞した真鍋さんですが。
大気と海洋を結合した物質の循環モデルを提唱し、
二酸化炭素濃度の上昇が地球温暖化に影響するという予測モデル

という研究内容での受賞となりました。

・・・ちょっと分かりづらいですかね?(笑)

気候のような複雑なものについて
長期的な動きを予測するのは難しい
と言われています。

簡単に言うと、コンピュータにデータを
入力して、動きを予測するなんてことは
不可能に近かったわけですね。
ところが、真鍋さんの研究では、大気や海洋などに
関する数値をコンピューターに入力し、
その変化を予測していくことが出来るようになったんですね。

実際、温暖化の研究だけでなく、気象庁の予報のモデルにも
応用されているようなので、既に私たちの生活にも密接に
関わっているという専門家もいます。

今までの物理学賞は、天文学や原子と分子、物質を構成する
素粒子物理などの分野から選ばれてきましたが、
気象や気候の分野が対象となるのは初めてのことだそう。
それだけ『地球温暖化』が、今世界中で深刻な問題となり
社会的にも大きな関心事になっていると言えるかもしれません。

気候の問題をコンピューターを使って研究する
こういう新しい学問に挑戦するのは非常に勇気が
いることだったと思います。
だからこそ、誰も踏み込まなかった分野に踏み込み
チャレンジしたということが評価されたのでしょう。

この姿勢を若い研究者たちが見習って、勇気をもらって
様々な分野の研究に取り組んでいくという
良い循環が生まれると嬉しいですね。

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