扉が開いたその瞬間に

t-nakanishi

教室では子どもたちを「こんにちは。」「こんばんは。」で出迎えます。
扉が開いたその瞬間に子どもの表情を見て、今日のテンションを伺っています。

塾というのは大抵が学校が終わって一日の最後に来る場所になるので、明らかに疲れている時もあります。
「どうかした?」と声をかけると
「おやつ食べてこなかったからおなかすいた…。」というように(笑)

でも、一日に起こった盛り沢山な出来事を話したくて仕方ない子のほうが多いのかな。
私の持論ではありますが、子どもたちは「ただいま。」と帰ったその瞬間が最もおしゃべり欲が強いのだと思っています。
なので、本当はその瞬間に子どもと向き合えると、家庭での会話も盛り上がるのだと思います。

「昨日のちこちゃん観た??」
「今日のテスト、やばーい。」
「喧嘩した…、彼女と。」
「今、来るときにおまわりさんに話しかけられたー。びっくりした。」
「ケガした。」
「卒アルの写真撮ったよ。」
「掃除の時間遊んでいたら怒られた。」
「Tボール大会のリーダーになった。」
「この前出かけたらスカウトされたー。」
「先生に見せたいもの持ってきたよ。」

などなど(笑)

「今日は先生に何話そうかなー。」って考えながら来たのかな…と思うと、
かわいくてたまらないです。

そんな中、教室に入った瞬間、「筆箱わすれたー。」と言って、
荷物だけおろしてもう一度出直す子もたまにいます。
「何しに来たんだか…。」と半ばあきれて見送るものの、
その子が戻ってきたときには

「おかえりー。」と出迎え、
「ただいま(笑)。」と言って入ってきてくれます。

こういうところがアットホームと言われる所以なのかしら。