過去問の取り組み方

h-nakanishi

受験生から「先生。過去問はやった方がいいんですか?」 と質問を受けることがあります。
生徒によって返答を変えています。
「もちろん! やった方がいいよ。」
「過去問? やらなくていいよ。 それよりもやることあるから!」
ということもあります。
生徒によって返答を変える理由は、割愛しますが、今回は過去問の取り組み方をご紹介します。

過去問はやってください!
過去問はただやるだけでは意味がありません
しっかりと目的をもってやることで初めて意味のあるものになります。

①問題の作りを知ろう!
入試当日、初めて問題の構成を知るなんて、無謀な真似はやめてください。
模試などを受けながら問題の構成や傾向を知っていくことになると思いますが、
模試によっても違っていたりしますので、実際の問題をやってみて問題の作りを知りましょう。
どのような順番で解いていくのがいいのか?
各教科・各問題にどれくらい時間が割けるのか?
問題量や頻出単元はあるのか?
落としてはいけない問題はどれか?落としてもいい問題はどれか?(捨て問の見極め) など
過去問は問題研究として取り組みます。
1回は、必ず本番に近い状況(同じ時間で、同じ順番で)で解いてみましょう。
そうすることで、各教科・各問題や見直しの時間配分を想定することができます。
これをやらずに本番に臨むと緊張もあり、実力をすべて発揮できなくなってしまいます。

②過去問はとれなくて当たり前!
本番の入試で点をとるために日々勉強している訳なので、過去問を取り組む段階では、
『点数はとれない』と思って取り組んでください。
過去問をやってみて、点数がとれず焦りだけが残ってしまい自信をなくしてしまう子も少なくありません。
最初からとれなくて当たり前という気持ちで問題研究として取り組んでください。

③解きなおしは解答時間の2倍の時間をかけて!
上記のとおり、過去問は問題研究を目的に取り組んでいる訳なので、問題の分析や解きなおしには
たっぷり時間をかけてください。
2倍くらい時間をかけて良いくらいです!
自分はどの教科のどの単元で得点をして、失点をしているのか?
間違った問題は、なぜ間違ってしまったのかをしっかり把握する。
ゆっくり考えて・解説を読んで解いてみて正解できるか? など
時間をかけて問題研究をしてください。

また、
作図や記述解答は親や塾の先生に○つけしてもらってください。
解説を読んで解きなおししても分からない問題は学校や塾の先生に質問して出来るようにしましょう。

このように、ただやっただけでは意味がないのでしっかりと取り組むととても良い時間になります。
間違えた勉強法をいくら続けても効果があまりありません。
過去問は今までの自分の勉強の結果や過程が点数に現れる教材なので、
いつ取り組んでも大丈夫です。
問題研究をしっかり行っていれば、本番も平常心で実力を出し切れるはずです。
教室では、過去問演習や予想演習などをプランに組み込んで授業をしています。

 

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