教室に通う小学5年生。
国語で『古典の世界』という単元を学習しています。
その一つに『竹取物語』があります。
学校の授業としてはみんなで一緒に音読をして、
古典について解説した文章を読んだり作品の内容の大体を知ったりすることを通して、
昔の人のものの見方や感じ方を知ることができればいいというところでしょう。
教室で扱っているテキストとしても
- 『翁』とはどういう意味か
- 『翁』の名前は
- 『翁』が不思議に思ったのはどんなことか
- この物語がもとになってできたお話は
という設問が用意されています。
古語で書かれた本文と意味が一緒に載っているので、
ほとんどの子が答えることはできていました。
でも…
これ、私は中学の国語で暗唱するテストがあったんですよね。
たしか『平家物語』と一緒に。
そこで、教室の生徒には3週に渡って宿題で音読を課して、暗唱できるように伝えました。
で、先ほど授業をしていた生徒。
「覚えているかな?言ってみて!」という講師の声掛けに
「今は昔、竹取の翁といふものありけり。」と言い出し、「それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。」とスラスラ暗唱してくれました!!
いつも静かで控えめな子ですが、確実に宿題をこなし、しっかりと覚えてくれました!!
繰り返し耳にする言葉が、いつのまにか自分のものとなって、すらすらと自分の口から飛び出してくること、
これが『暗唱』です。
今後も無理強いをせず、声に出して気持ちのいいものに限り暗唱してもらおうと思います。