こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
昨日、センター試験に代わり2020年度から始まる
『大学入学共通テスト(仮称)』
の実施方針案が公表されました。
『2020年度』と言われると少し分かりづらいかもしれません。
現役であるならば、今の中3生から対象になるものです。
詳細は、以前にここでも触れた記事(参照:2020年大学入試改革)を
お読みいただければと思いますが、
共通テストでは、コミュニケーション能力や
4技能(「読む・聞く・話す・書く」)を重視したり、
思考力や表現力を問う狙いなどがあります。
今回は方針案だけでなく、記述式の問題例も同時に公表されました。
例えば国語。
今までのセンター試験は、評論と小説が使われていましたが、
問題例では、『説明会資料』や『駐車場の使用契約書』など、
より普段の生活に近い題材を使っています。
設問の一つがこれ。
『駐車場の解約で不利益にならないために、
登場人物にどう助言すべきか』
これを120字以内でまとめさせる。
なかなか難しいですよ、これ・・・。
やはり、文章を読むなどのインプットだけでなく、
それをまとめる、さらに自分の意見を書くなどの
アウトプットが必要不可欠ですね。
もし本当に上のような問題が課されるなら予想しづらいでしょうし、
何より今まで行ってきた入試対策では太刀打ちできませんからね。
やはり、ただただ受け身の姿勢で学習するのではなく、
自ら主体的に学習していく姿勢が必要不可欠になると思います。
・・・ちなみに。
教室に自習に来た中3生に、上の問題例を見せてみました。
すると、
「なんだ、これ」
「駐車場のことを言われても、知らないです」
・・・うん。
分かりやすい反応です(笑)。
ただ、多分他の中学生も同じような反応をすると思います。
そう考えると、現状はまだまだ文部科学省が求めるような
『学力』は身についていないということですね。