こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
先日テレビを観ていたら、こんな報道がありました。
“トランプ米大統領が「米国は中日韓その他多数の国で
巨額のお金を失っている。それらの国は25年にわたって
殺人を犯しながら許されている」と伝えている。”
◇殺人を犯しながら許されている。(『They’ve gotten away with murder』)◇
随分と過激な発言です。
でも、「トランプ大統領だったら言いそうかも。」
なんて思っていました。
ところが、この『They’ve gotten away with murder』は、
直訳すれば確かに上のような意味ですが、
これ慣用表現としての言い回しなのだそうです。
『get away with murder』
「好き勝手なことをする」とか、「何をしても許される」
といった意味。
つまり、
「中日韓などの国は好き勝手にやってきて
アメリカ合衆国は巨額の損をしていまっている。」
と言いたかったということですね。
それを例えで使っているのにもかかわらず、
直接の意味として捉え、報道してしまった。
例えば、なんでしょう。
「骨が折れる」という慣用表現がありますよね。
これ、『非常に苦労をする』といった意味で使われる言葉ですが、
「いや~、無くしたものを見つけるのに骨が折れたよ」
なんて言ったら、「えっ?探している途中に骨を折ってしまったんですか?」
と騒ぐようなものですよね(笑)。
目に入るもの、聞こえて来るもの全てを疑ってかかれと
言います。
必ずしも伝えられていること全てが真実では
ないかもしれないよ、と。
この件は、その最たる例ですね。
偉そう(?)に言っている私も、慣用表現なんだと
知る前は、「殺人を犯して・・・」なんて発言したと信じてました(笑)。
ですから、改めて気づかされたというか
勉強になった今回の報道でしたね。