こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
前回県庁所在地について触れましたが、
今日はその続きを。
前回は、東京には『東京』という所はない。
という生徒の一声から始まった話でしたが、(参照:県庁所在地)
実はこの会話には続きがあって。
生徒「東京に『東京』って場所はないんですよね?」
私 「・・・ん???」
生徒「東京って都市はないじゃないですか」
私 「そうね。都庁があるのは新宿だしね」
生徒「都道府県名と県庁所在地名が同じだと
覚えやすくて良いなと思ったんですけどね。」
私 「全部一緒だったら覚えやすくて良いよね。」
生徒「何で同じ所と違う所があるんですかね?」
言われてみれば確かにそうで。
今まで深く考えたことはありませんでしたが、
一致している所とそうでない所がありますね。
これに意味はあるのか?
またまた調べてみました(笑)。
どうやら、この一致・不一致には皆さんもご存じの
『廃藩置県』が関係しているようです。
世は江戸から明治に移行している時のこと。
倒幕を成し、首都を東京に・元号を江戸から明治に変更。
古い慣習を捨て、新しい時代を築いていこうと
いう最中に行われたのが廃藩置県です。
これは薩摩藩・長州藩・土佐藩が中心になって
行われたもの。
上記三藩をはじめ倒幕派の藩は、県に変わる際
県名と県庁所在地を一致させた。
一方、幕府に味方していた県には見せしめのために
県名と所在地を一致させなかったんだとか。
これは俗説であるといわれているようですが、
〇一致していない都道府県の方が少ない(一致していないのは全部で19)
〇九州にいたっては全部が県名と県庁所在地名が同じ
といった状況を見ると、この説も真実味を帯びてきますよね。
皆さんが住んでいる所は、一致していますか?していませんか?
自分が住んでいる所、親戚・知り合いが住んでいる所。
それぞれ倒幕派なのか幕府派なのかという視点で
確認してみるのも面白いかもしれませんね。