昨日、1月20日は大寒だったらしい。
らしいと言ってしまうくらい、穏やかな天気でしたね。
3月上旬並みの気温で、梅の花が咲いてしまったり、フキノトウが芽を出したりしたところもあるようです。
『大寒』は例年ならばこれから立春までが一年で最も寒さが厳しい時季にあたります。
二十四節気の24番目が大寒で、次の立春が1番目となり、立春を迎えると暦のうえでは春になります。
大寒の最終日(立春の前日)が、豆まきでおなじみの節分です。
旧暦のころは、立春が新しい年の始まりを意味していたので、節分の豆まきは年越しの行事にあたるわけです。
大寒は寒中見舞いでおなじみの「寒中」にあたります。
二十四節気の小寒と大寒の期間(1月5日頃から2月3日頃までのおよそ30日間)を「寒」「寒中」「寒の内」と呼び、小寒に入る日を「寒の入り」といいます。
寒中に出すのが「寒中見舞い」で、立春を過ぎると「余寒見舞い」となります。
寒さの厳しい寒の時期に鍛錬すると心身共に向上するとされたため、「寒稽古」「寒中水泳」などをするようになりました。
寒の時期には、寒い時期ならではの食文化がみられます。
手が切れるほど冷たい「寒の水」は、清らかで霊力もあると考えられていました。
寒の水でついた餅を「寒餅」といいます。
寒の水は、厳しい寒さで雑菌も繁殖しにくいためか長期間腐らないとされ、汲み置きをして薬や料理に使う家もありました。
そして、「寒仕込み」の酒、醤油、味噌は、寒の水で雑菌も繁殖しにくいうえ、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ると珍重されるようになりました。
私も例年味噌づくりをしますが、結局受験が終わった3月頭に仕込むことが多いです…(笑)
今シーズンは暖冬傾向が続いているため、引き続き季節感の迷走ぶりに困惑させられそうです。