小4の国語の授業で新美南吉(にいみなんきち)の『ごんぎつね』を教えています。
1980年代からは、全検定教科書に掲載されるようになり、ずっと子どもたちに読み継がれるようです。
償いや心の交流がテーマになっていて、4年生には少し難しいと思える教材です。
音読をしてもらっていると、聞きなれない言葉につまることも多々ありました。
『彼岸花』
この花がどんな花なのかもわからないということで、一緒に確認しました。
「赤と白があるんだけど、赤いほうは曼殊沙華とも呼ばれているよ。
今の時期丁度咲いている。こんな感じかな。」
と絵を描いて見せました。
すると、生徒が「その花分かる。葉っぱはあとから出てくるんだって。」と。
すかさず調べると、花が咲くのは数日で、そのあと10月頃にかけて葉が出てくるそうです。
そして冬場に光合成を行い、球根にデンプンを貯えるそうです。
昔、祖母から彼岸花には毒があると聞いた記憶がありますが、
どうやら彼岸花の球根に毒があるんだそうです。
モグラやネズミから稲や野菜などの農作物を守るために土手やあぜ道に植えられているんだとか。
また墓地で多く見られるのも、モグラやネズミから埋葬された遺体を守るためだという言い伝えもあるそうです。
ふむふむ。
生徒と共に勉強しました。
…と、『ごんぎつね』の物語で彼岸花が書かれているのは、兵十のおっかあの葬列のシーンです。
墓地に入るところで一面に彼岸花が咲いている様子が描かれています。
おー、つながった。
脱線することで知識も広がり、物語の背景までしっかりインプットできました。