こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
前回に続き、またまた宇宙のお話を。
先月、アメリカがある探査機を打ち上げました。
この探査機には、あるミッションが課せられています。
それはずばり『惑星に体当たり』。
なんと、小惑星に探査機ごと体当たりして
衝撃によって軌道を変えられるかの
実験をしているんです。
ウソのようなホントの話。
まさに映画の世界ですよね。
目標となる小惑星は、直径160m。
それに対して、約500kgの重さのある
探査機が時速2万4000kmのスピードで
体当たりするわけです。
まあ、いくら小惑星とはいえ
直径が160mあるわけですからね。
探査機が体当たりしても、小惑星が
大破するわけではありません。
地球にあるクレーターのように、
少しへこむとかくらいのものでしょう。
それじゃあ意味ないじゃん!
と思うかもしれませんが、実は
これくらいの衝撃でも軌道が
変わるそうなんです。
ちょっとのズレも、それが何万kmも
先になれば大きなズレ(違い)になりますからね。
地球には、毎日のように隕石が飛来しています。
サイズは様々で、小石程度の大きさもあれば
数年前にロシアに落下した
直径17m級のものもあります。
小石程度の大きさであれば、
大気圏に突入した際燃え尽きてしまい
地上にはほとんど影響を及ぼさないですが、
直径が17mにもなれば被害は甚大。
ロシアに落下した隕石は、強烈な衝撃波が
発生して建物を破壊しガラスが割れ、
1000人超のけが人を出しました。
はるか昔には、地球の環境を変えてしまう
くらいの隕石も落下していますので、
いつ・どんな隕石(小惑星)が落ちて来るか
分かりません。
ですから、地球を守る為にも防衛策として
『体当たり実験』が必要になったんですね。
探査機は来年9月に目標に到達するとのこと。
『体当たり』が地球防衛策の一つとなり得るのか。
注目してみましょう。