こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
先日、中西室長が出題した上記の問題。
果たして答えはいくつか?
バトンを託されましたので(笑)、
なんとか分かり易く解説したいと思います。
(参照:先生。これ解いてください!)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
ポイントは、式の解釈の仕方なんですが。
順を追って説明していきます。
ちなみに、私(白澤)は9派です。
そもそも。
この数式、数学の専門家(数学者)に
聞いても 答えが異なる問題です。
計算機でも、解答が一致しません。
使う機種によってバラバラです。
何故そうなるのか。
とにかく計算してみましょう。
まずは、( )の中を計算しますよね。
6÷2(1+2)=6÷2(3)
です。 ※一番最初にかっこの計算をしなかった人は
計算の順序が間違っています。要注意!(笑)
問題はここからです。
2(3)
をどう捉えるか。
→2と( )の間にかけ算が省略されていると見る
→2aや2bと同じく2(3)を多項式(一つの固まり)と見る
先の捉え方は、算数的な考え方。
後のものは、数学的な考え方と言えます。
算数的に見れば、左から順に計算することになるので、9。
6÷2×(3)=3×3=9
数学的に見れば、2×3を先にすることになるので、1。
6÷2(3)=6÷6=1
つまり、算数的に見るか、数学的に見るかで
答えが変わってしまうということです。
ただ・・・。
算数・数学の良い所の一つに、
『値が一つに定まる』
ということがあります。
曖昧さがなく、必ず決まった解答にたどり着ける、
それが算数・数学の良さなわけですが。
この計算式は、それを台無しにしています(笑)。
だって、解答が幾通りも出てきてしまうんですもの・・・。
ですから、この数式自体(問題の出し方自体)が
間違っていることになります。
本来、『整数』の式で今回のように
『( 』の前の『 × 』を省略して
書くことはしません。
ということは、1なのか9なのかを考える前に
そもそもこの式を見た時に『 × 』がないことに
違和感を覚えないといけない。
6÷2×(1+2)
と書いてあれば、数式のミスもなく
答えも9に定まります。
◇今回の結論◇
算数的に考えると:『9』
数学的に考えると:『1』
でも、そもそも数式自体が間違っているから、
計算する前に気付きましょう。
そして、問題を出すなら
とかけ算を省略せずに出しましょう!