こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
前回に続き、またまた授業中のお話しです。
私が、国語の授業を担当していた時のことです。
文章読解の問題で、記述で答えるものがありました。
生徒の様子をうかがうと、じっくりじっくり考えています。
ただ、なかなか手が動きません。
結局、何も書くことなく空欄のままで終わりにしてしまいました。
「難しいかい?」
と聞いてみると、
「なんとなく分かったんだけど、上手くまとめられる
自信がないから空欄にしちゃいました・・・。」
生徒は、表現することが苦手。
自分の(頭の)中にあるものを、言葉にして表現(アウトプット)する。
それがなかなか出来ないんですね。
普段の生活の中でも、自分の考えをまとめて述べる
なんて場面、あんまりないですからね。
慣れていないということもあるかもしれません。
高校の入試のポイントは、何度もお伝えしていますが、
『思考力、判断力、表現力』ですし、『記述力』です。
(実際の問題は、こちらでチェック⇒⇒⇒ 学力検査問題等:東京都教育委員会ホームページ)
実際、都立入試の各教科の採点基準を見てみると、
〇内容・表現に応じて、部分点を認める
と書いてあります。
部分点を認める問題があるということは、
『とにかく書いてみる』ことが大事だと分かります。
先の生徒のように、生徒は模範解答を目指したがるし、
またそうでないといけないと思っている所もあります。
なんとなく答えるのはまずい、と。
だから、記述の問題に手を出せないんですね。
でも、最初から完璧に答えられる生徒などいません。
間違っても良いから。
どんなに文章が拙くても良いから。
まずは、書いていくということを習慣化していかないとダメですね。
最初は、単語からでも良いかもしれません。
箇条書きで書いてみるということでも良いでしょう。
それを積み重ねることで、次第に文章のまとめ方やポイントをつかむ
ことが出来るようになるわけです。
それに、何も書かず模範解答を写してみたところで頭には残りません。
『自分が書いたものとの比較』というステップを踏むことで、
初めて違いに気づき、印象として残るわけです。
まずは書いてみること。
これも、夏で身につけてもらいたいものの一つです。
関連ページ;
<とにかく基本!>
<それは作業です。>