変わる言葉

ONESTEP

こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。

以前、国語の授業をしていた時のこと。
現代語と古語で、同じ単語なのに意味の違うものを
学習していると、生徒からこんな言葉が。

何で意味が違っちゃったんですかね?同じ日本語なのに・・・

確かに、そうですね。

例えば、『あはれ』という言葉。
現代では、「かわいそう」という意味だと思いますが、
古語では、「可愛い」とか「情緒が深い」という意味。
あした』は、文字通り現代では「明日」という意味ですけど、
古語では、「朝」とか「翌朝」というように
多少ニュアンスが変わります。

何がきっかけだったのか。
長い年月を経る間に、いつしか変わってしまったんですね。

現代語と古語という対比ではないですが。
身近なところでいくと『やばい』もそうですね。
それこそ「危ない・不都合」なんて意味の言葉なのに、
今は「素晴らしい・良い」なんて意味で遣う人が多いですよね。

若者独特の表現や言い回しってあると思いますが、
この『やばい』は、その範疇ではなく。
若者だけじゃなく、私より年上のタレントがTVで
遣っていましたので、もう市民権を得たのかもしれません。

言葉は変わっていくものです。
でなければ、今もなお
「せっしゃは・・・」「~~でござる」
なんて言っているはずですから。

でも。
いつ変わったんでしょう?
誰が変えたんでしょう?
それこそ、その言葉が市民権を得るきっかけは何だったのか?

あと100年もすれば、私たちが今遣っている言葉も、
『古語』になるのでしょうか?
変わる言葉。
意識してみると、面白いかもしれません。

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