こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
新学期(新学年)がスタートして数日が経ちました。
新入生は、見るもの全てが新鮮です。
毎日毎日、大小様々な発見があると思います。
実際、教室に通う中1・高1の生徒に話を聞くと
今は部活の話で持ち切りです。
ある中学生は、
「仮入部に行ったけど、先輩がめちゃめちゃ優しかった~」
高校生に話を聞くと、
「ダンス部に入るか、バスケ部のマネージャーをやるか迷ってるんですよね~」
楽しみで仕方がない。
そんな想いが言葉の端々から伝わってきます。
3年間打ち込める・熱中できるものに
出会えると良いですよね。
一方で。
新入部員を迎える側の先輩たち(2・3年生)は
ちょっと空気が違います。
簡単に言うと、
『部活がだるい』『面倒くさい』『休みになると大喜びする』
一年前には、今の1年生たちと同じような
感覚だったと思うんですけどね。
いつからか、『面倒なもの』と感じるようになってしまった。
もう10年近く前のことです。
ある番組で紹介された『詩』が
今でも私の心に残っているんですが。
その番組がこちら
⇒⇒涙も笑いも、力になる 院内学級教師・副島賢和
『プロフェッショナル 仕事の流儀:第194回 2011.1.24放送分』
その番組では、病院の『院内学級』で
勉強をする子たちが紹介されていて、
その中で、幼くして重い病気にかかりながら、
病院ではいつもニコニコしている宮崎涼くんが
書いたものが次の詩です。
『ぼくは幸せ』
お家にいられれば幸せ
ごはんが食べられれば幸せ
空がきれいだと幸せ
みんなが幸せと思わないことも
幸せに思えるから
ぼくのまわりには
幸せがいっぱいあるんだよ
院内学級に通う生徒は、みんな重い病気を
抱えた子たちばかり。
みんな大人になることさえ約束されていません。
実は涼くんも12歳の時に亡くなってしまいます・・・。
いつまでも初心を忘れるな。
新鮮な気持ちを持ち続けよう。
よく耳にする言葉です。
そう在れたら良いとは思います。
ですが。
人間は、慣れる生き物です。
そして、忘れる生き物でもあります。
ですから、初心を持ち続けようと思っても
なかなか難しいですよね。
ただ。
それでも敢えて言います。
当たり前を当たり前と思わない。
これ、凄く大事なことだと思うんです。
涼くんがなんでもない事に幸せを感じたように、
私たちが今生活していること自体
夢のような事なのかもしれない。
生徒たちには、『やりたい・楽しそう』と思った
自分を取り戻して欲しいものです。