周期ゼミ①!

h-nakanishi

今回の担当は、
恩多町教室・教室長の中西です!

昨年もネタにしたのですが、セミ話題!→(7年7日?!8日目の!
今年はネタにしたい話題があるのです。
が、これを上手に書ききれるか、まとめられるか自信がありません。。。

みなさん素数ゼミって知ってますか?!
2024年アメリカで13年と17年のサイクルを持つ2種類の周期ゼミ( 学名:Magicicada spp .)が同時に羽化すると考えられています。
13・17がそれぞれ素数なので、素数周期で大量発生するセミを「素数ゼミ」と呼んでいます。
この夏、素数ゼミの羽化周期が重なるせいで「1兆匹」以上に達する可能性があるとのこと。
同じ現象が最後に起こったのは今から200年以上前の1803年に記録が残っています。

あ!ちなみに、一斉に発生するわけではなく、ある地域の素数ゼミだけが、その地域だけで、13年あるいは17年という決まった周期で発生します。
発生する年は地域ごとにずれているので、アメリカ中が一斉にセミだらけになることはありません。

セミたちは、卵から孵化すると地中に潜り、木の根から栄養を吸いながら脱皮を繰り返して一定の大きさまで成長していきます。
地中で長い時間がかかるのは木からの栄養摂取と成長が共にスローペースとなっているからです。
日本でよくみられるアブラゼミの場合は地下生活は3~4年、ツクツクボウシで1~2年、クマゼミは4~5年となっています。
しかし、世界に目を向けると、7年どころではない長期にわたり、地下生活を送るセミたちが存在しています。
特に、アメリカ東部に生息する周期ゼミと呼ばれるグループは、日本のセミと違って地下で過ごす時間が体の大きさと関係なく完全に周期性であり、
その中には13年セミと17年セミと呼ばれ、ほぼ正確に13年間、17年間を地下で過ごし地上に出てくるグループがいます。
この13年、17年という数は素数であることが知られており、13年セミや17年セミに属するセミたちはまとめて素数ゼミとも呼ばれています。

なぜセミたちは大発生するのでしょうか?
それは、地球の長い歴史とセミたちの進化が関わっています!
およそ200万年前。当時は氷河時代で、すでに人類の祖先もあらわれていました。寒さは生き物たちにとって過酷な環境となりました。
気温が低くなればなるほど、地中のセミの成長のスピードがどんどん遅くなっていき、これが、10年以上もの長い間を地中で暮らすことになった理由とされています。
寒い時代にやっと地上へ出たものの、交尾の相手が近くにいなければ、子孫を残すことはできません。
初めのうちは周期はなかったと考えられています。14年・16年だったかもしれません。
地上に出てもエサがほとんどなく、オスとメスが出会う前にほとんどが死んでしまいます。
違う年にバラバラと羽化して子孫を残すよりは、同じ年に一斉に羽化して交尾・産卵して子孫を残すほうが効率的です。
膨大な数の成虫が一斉に集まることで、オスとメスが出会える率も飛躍的に増加する!ということです。
まさに数によるゴリ押し生存術ですね。
こうして、北米のあちらこちらで、同じ場所に同じ種類のセミが同じ年に大発生するようになりました。

なぜ13・17年周期なのか?12年や15年ではダメなのか?

っと!やっぱり長くなってしまったので、これはシリーズ化して
次回へ続く・・・

 

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