因数分解(いんすうぶんかい)

ONESTEP

こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。

今回も数(数学)のお話。
先日、素数についてここで触れました。(参照:素数(そすう)
そこで例として、35は5×7とすぐ分かるが
1517はなかなか『いくつ × いくつ』なのか
見つけられないかもとお伝えしましたね。

ただ、実はこれ。
『いくつ × いくつ』なのかを簡単に見つける方法があるんです。

1517という数、一見すると確かに何の倍数か分かりません。
分からないから、分解のしようがない。
じゃあどうするかというと。

1)近い2乗の数を探してみる
2)<2乗-2乗の形>が作れないか調べる
3)作れたら<因数分解>

この考え方で分解できることがあるんです。
(全部の数がこのやり方で出来るわけではないので注意を!)

1517は1600より小さい。
1600=40²
なので、40より小さい数を考えてみます。

37²=1369
38²=1444
39²=1521

おっ!見つかりました。1521(39の2乗)が近いですね。

では、<2乗-2乗の形>を作ってみましょう。
1517=1521-4
    =39²-2²

作れましたね。
そうなれば後は<因数分解>です。
    =(39+2)(39-2) (和と差の積)
    =41×37

どうでしょう。
1517という分かりづらい数でしたが、
因数分解によって素数×素数の形を作ることが出来ました。
1517が合成数(鍵)だったとしたら
実は鍵、簡単に開けられちゃいますね(笑)。

近い2乗の数を探してみる。
この考え方、結構使えるんですよ。

例えば、2021を因数分解しなさい!なんて問題。
2021という数。これ、2でも3でも5でも7でも割れません。
解けないよ!ってなりそうですが、
上の考え方なら簡単に分解出来ます。

40²=1600、50²=2500なので
その間の数で考えてみましょうか。

41²=1681
42²=1764
43²=1849
44²=1936
45²=2025

ありました!ありました!45の2乗が近いです。

2021=2025-4
    =45²-2²
    =(45+2)(45-2)
    =47×43

ほらっ、簡単にできた。

特に、来年は2025年です。
2025を使う問題、出そうですよね。
上で説明した因数分解の仕方と共に
45²=2025を覚えておいても損はないですよ。

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