小学生の授業で漢字の書き取りをさせると、書き順の違う子がちらほらいます。
指摘すると「いいじゃん、合っているんだから。」と言い返されますが、新出漢字に関しては漢字辞典を開いて確認してもらっています。
おかしいと気付いたものは直すように指導しています。
ただ、学校の漢字テストでも書き順、画数をチェックされることはありません。
おそらく新しい漢字として紹介するときに、みんなで一回書いてみるだけだと思います。
その後、宿題として漢字練習が課されても、書き順を気にしながら書いている子はどれくらいいるのやら。
宿題をチェックしている先生も、どんな書き順で書いたかまで見てはいないでしょう…。
となると、「いいじゃん。」と言われても強くは言えないですね(笑)。
正しい書き順で書くと、バランスがとりやすくきれいな文字になります。
書き順は筆の運びに無駄がなく、形良く書けるように考えられています。
もともとは筆で書かれていたので、楷書より行書で書くとその重要性が実感できると思います。
“書き順が違ってもきれいな文字で書けているからいい”
と言われてしまったらもう何も言えませんが…漢検では必ず出題されています。
書き慣れてしまったものを修正するのは大変です。
夏休みに1学期の復習、前学年の復習、漢検の対策をする際、一度じっくり確認してみましょう