こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
以前ここで紹介しました、学習指導要領の改訂。(参照:歴史は変わる?)
その改訂に伴って、
「聖徳太子」を「厩戸王(うまやどのおう)」に変更する。
「鎖国」という表記をやめる。
といった変更が発表されたわけですが。
なんと、「舌の根も乾かないうちに」・・・というと語弊がありますが、
様々な批判があり、一転、元に戻したり、復活させたりすることが
わかったそうです。
『聖徳太子』や『鎖国』は、誰でも知っている人物・出来事ですよね。
市民権を得ているというか。
それを変更するということは、ある意味とても大きな
「変換・転換」だと思うんです。
ですから、充分に精査し、様々な意見も考慮して
変更に至ったはずなのに・・・。
批判の声としては、
「小中で表記が異なると教えづらい」
「『開国』があるのに、『鎖国』がないと教えづらい」
「歴史に対する冒瀆(ぼうとく)だ」
などの意見が出てきたそうです。
歴史に対する冒瀆とまでは思いませんが、
確かに、教えづらいというのは分かります。
でも、史実を重視して変更したわけですよね。
批判が出たからと言って、元に戻すというなら、
そもそもしっかり考えていなかったのか?と
勘ぐってしまいます。
もちろん、改訂案の段階での変更ですから、
完全施行されたわけではないので、まだ現場の先生たちに
混乱はないと思いますが。
でも。
こんなに簡単に変わってしまう、歴史上の人物や出来事。
ちょっと、びっくりですよね。
何より。
コロコロ変わる名前に、聖徳太子自身が一番びっくりしている
と思います(笑)。