こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
先日ここでもお伝えしましたが、
道徳の授業が教科化されています。
(参照:道徳の教科化、中学校でも)
小学校では今年度から完全実施。
中学校では移行措置期間を経て、来年度から
同じく完全実施されます。
ある番組で小学校で行われている
道徳の授業を紹介していましたが、
そこでは
「(先生の)狙い通りに進めようとするあまり、
想定外の意見が出た時にくみ取れない」
ということや、
「一つの結論に収束させるのが難しい」
ということ。そして、
「国や郷土を愛するという価値観を
外国籍の子ども達にどう教えるのか」
ということまで、様々な問題点が挙げられていました。
教科書には、1つの物語で1つの価値を
伝える・考えさせるとしていますが、
先に挙げたように、なかなかその結論(価値)に
収束しないことも多いようで、
担当する先生の苦悩が伝わってきます。
観ていて、改めて道徳の授業の難しさを
感じました。
授業を行う際の前提として、考え続けることが
大事なんだと思えば何某かの結論が出なくても
良いと思えるかもしれませんが、必ず意見を
まとめないといけないと思ってしまい、
その方向に話し合いが進まなかったとすれば、
先生も生徒も混乱してしまいますよね。
先生方の仕事の多さ・大変さを考えると、
充分に道徳の授業の準備が出来ない
ということも想定できるわけで。
今すぐに教科化の是非を問う必要はありませんが、
現場の苦悩や混乱を認識した上で、
見守っていかないといけないのかもしれませんね。