こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
先日、塾の先生対象のセミナー(研修)に
行ってきました。
内容は、大学入試改革の影響を踏まえた
上での公立高校入試分析でした。
都立高校の入試についてを簡単にまとめると、
≪国語≫
〇特徴:例年通り。漢字の読みが難化している
〇難易度:大きな変化なし
〇注目点:長文が3題あり、読解量は全国屈指
≪数学≫
〇特徴:例年通り。5年ぶりに立体図形を出題
〇難易度:大きな変化なし
〇注目点:出題内容は完全に固定化
≪英語≫
〇特徴:例年通り。文法知識は問われず、内容把握が中心
〇難易度:大きな変化なし
〇注目点:自分の意見を述べる英作文は出ていない
≪理科≫
〇特徴:例年通り。問題文で『凝った』内容は少なかった
〇難易度:平均点が上がる可能性あり
〇注目点:設問の9割を記号選択問題がしめる。化学反応式は頻出
≪社会≫
〇特徴:20問中7問が『完答で正解』
〇難易度:全体的にやや難化
〇注目点:正確な知識がないと判別できない問題が増えた
この中でも特に注目したいのが、
国語の読解量についてです。
東京都の国語は大人でも時間内に終える
のが大変なくらい凄い文章量です。
それを50分という限られた時間の中で
解答していかなくてはなりません。
昨年11月、大学入学共通テストの導入に向けた
試行調査(プレテスト)が行われました。
テストを受けた生徒たちの感想で
「時間が足りなかった」
という声が数多く聞かれました。
つまり、問題を理解し解答に結びつける、
処理するための時間が足りなかったということですね。
このように、大学入試も、そして上に挙げた高校入試も、
膨大な量の文章をどれだけ早く・正確に
処理できるか(読み解けるか)。
その能力を問うてきています。
この能力は、当然すぐに身につくものでは
ありません。
中学生・高校生はもちろん、出来るなら
小学生のうちから長い文章に触れ、
読み解いていくというトレーニングを
していかないといけないですね。