こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
皆さんは、『ネオワイズ彗星』というものを
ご存知でしょうか。
彗星とは、私たちの住む地球や他の惑星と同じように
太陽の周りを回っている小さな天体のこと。
と言っても、だいたいが氷や塵(ちり)などで
できているものですが。
その彗星が太陽に近づくと、太陽の熱によって
核の中の氷が融けてしまうんですね。
その時に発生したガスや塵が宇宙空間に放出されると
尾ができて光って見えるわけです。
彗星は、年間数十個地球に近づいていますが、
そのほとんどが肉眼では見えません。
ただ、今まさに地球に接近中の『ネオワイズ彗星』
のように、極まれに肉眼でも見えるものがあるんです。
日本で肉眼で見えるのは1997年の
ヘール・ボップ彗星以来で、なんと23年ぶり。
ですから滅多に見れるものではないですし、
今回はとても貴重な機会。
ただ、肉眼で見えるとは言いましたが。
何も考えず、ふと空を見上げたら
彗星が見えたなんてことはありません。
やはり、時間帯や方角をしっかりと考えて
いかないとダメなんですね。
7月の中頃までは、明け方の北東の空に。
7月の後半は、夕方から夜中にかけて北西の空に
見えるようです。
ただ、明るさは3等星。
北極星が2等星ですから、市街地の空や明け方になると
空の明るさに紛れてしまう可能性大。
また、強く光るというよりはぼんやり灯るといった
感じですから、双眼鏡などがあると更に見やすくなるでしょう。
ネオワイズ彗星が次に地球に近づくのは
なんと約6800年後なんですって。
うん、どんなに長生きしても無理ですね(笑)。
本当に貴重ですから、この機会を
逃さないようにしましょう!