こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
先日、教員免許の有効期限を10年とする
『免許更新制』を廃止する法律が成立しました。
2009年度に導入されたこの免許更新制。
10年ごとに30時間の講習を受けないと
『教員免許』を失効してしまうわけですが、
それを受講することが、あまりにも現場で働く
先生方の負担になることから、問題視されていました。
それが今年7月に撤廃。
免許は無期限有効となり、講習を受ける代わりに
自主的に研修を受ける仕組みになるそうです。
ただでさえ『ブラック』と言われがちな教育現場。
教科指導に学級運営、部活動に校務分掌・・・。
やるべきことは数多くありますので、少しでも
負担が減れば良いですよね。
ただ、この免許更新制の廃止は先生方の
負担軽減だけが目的ではないようで。
以前ここでもお伝えしましたが、(参照:過去最低を更新)
先生のなり手が圧倒的に不足しています。
もはや警報レベル!?と言っても良いぐらいに。
10倍以上あった倍率は2000年を境に
それ以降どんどん低下していき、
2020年には2.7倍を下回りました。
これも以前お伝えしましたが、どんな職種でも
適した人材を確保しようとすると最低3倍は
必要だそうです。(参照:最低でも3倍必要)
それが2倍台になってしまっているわけですから、
人材の確保は急務。
実際、今学校の現場では数千人規模で
人が足りないと言われています。
そこで、免許更新制を廃止し、過去に
『教員免許』を取得しながら更新されずに
失効した免許を持っている人たちに目をつけ、
その免許を復活させようとしているわけです。
教員免許を持ちながらも、教職に就いていない人は
全国で数万人とも数十万人いるとも言われています。
そのうちの数%でも学校の先生を目指してみるか!
となれば、疲弊する教育現場を救う一手となるのは
間違いないです。
未来を作る子どもたち。
その子どもたちに、より良い教育を
受けてもらうためにも人材の確保は
やらなければいけないこと。
不足する教員の解消が叶うのか。
注目です。