こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
![](data:image/gif;base64,R0lGODlhAQABAAAAACH5BAEKAAEALAAAAAABAAEAAAICTAEAOw==)
財務省は、来年3月18日から発行する千円札の
記号と番号の色を変える(褐色から紺色)と発表しました。
デザインはそのままに、ちょっとした所(記号と番号の色)を
変えるだけなので、いわば『マイナーチェンジ』をするわけですが、
その理由がすごい。
アルファベット3文字と数字6ケタを組み合わせた
129億6千万通りの組み合わせを全て使ってしまうからだそうです。
129億6千万通りを使い切るということはですよ?
当然世の中にそれだけ出回っている(流通している)って
ことですからね。
ちょっと想像もつかない量(数値)なのでビックリです。
ちなみに今回はマイナーチェンジでしたが、
日本ではおよそ20年に一度モデルチェンジを
行うようです。
理由は、長い間同じ紙幣を使っていると偽札作成の技術が
発達して偽札の危険性が高まるから。
過去2回は1984年・2004年に行われているので、
次は2024年頃ではないかと推測されています。
あと数年すれば新しいお札がお目見えします。
新札にはどんな人物が採用されるのか、予想してみるのも
面白いかもしれませんね。
さて。
数学が得意、あるいは興味があるという人は
129億6千万通りがどのような計算で出されたものか
気になったと思います。
・・・ん?
気になってないですか??(笑)
気になっている人も、そうでない人も、どんな計算に
よって出た数字なのか一緒に確かめてみましょう。
◆アルファベットが3文字使われている
→アルファベットは全部で26通り。それが3か所で使われるので
26の3乗(26×26×26=17,576)
◆数字は6ケタ
→数字は0~9までの10通り。それが6か所で使われるので
10の6乗(10×10×10×10×10×10=1,000,000)
両方を掛け合わせると、17,576,000,000(175億7600万通り)
になります。
あれ??数合わないですね・・・。
なぜなんでしょう。調べてみました。
紙幣番号は、『アルファベット1文字+6ケタの数字+アルファベット1文字』
という組み合わせをまず使うようです。
それを使い切ると、今度は『アルファベット2文字+6ケタの数字+アルファベット1文字』
という組み合わせにして使用するとのこと。
そして、アルファベットのI(アイ)とO(オー)は
数字の1と0と間違えやすいので使わないそうです。
また数字は、『000000』は使わず、使うのは『000001~900000』まで。
『900001~999999』は交換用紙幣のために取ってあるそうです。
もしもの時用ってことですね。
なので、アルファベットの24通りと数字の90万通り(000001~900000)
を使って計算してみると・・・
24×900,000×24=518,400,000(5億1840万)
24×24×900,000×24=12,441,600,000(124億4160万)
2つを合わせて
518,400,000+12,441,600,000=129億6千万通りになるというわけ。
いかがでしょう。
これで謎が解けましたね。
上記の説明だと分からないぞ!という方は、
直接私まで質問下さい(笑)。