模擬テストが始まり、受験校選定のこの時期に生徒から相談を受けることがあります。
そんな不安を解消していけるよう勉強方法を紹介します。
今回は、作文と小論文は何が違うの・・・? という相談事です。
都立推薦入試では、学校により作文/小論文の出題があります。
それぞれの違いについて理解しておくと自分にとってどちらの方が書きやすいか判断できるのでこちらで説明しておきます。
参考にしてみてください。
作文と小論文の違い
作文は、人の心に訴えるように自分の経験を中心に、感じたことや考えたことを素直に書きます。
「~だと思う。」「~して楽しかった。」など、
ある出来事から自分の心境や感想を述べ文章の流れ、感性の豊かさ、表現のうまさなどにポイントが置かれます。
「自分」がどんな人なのかを表現する文章なのです。
小論文は、自分の気持ちや感情ではなく、他人を説得するための論理的な意見を書きます。
問われていることに対して「私は、~と考える。」という意見を述べ、
「なぜなら、~だからだ。」という理由(論拠)を筋道立てて説明し、
相手を説得する文章で論理性や説得力の高さにポイントが置かれます。
「自分」が前面に出る主観的な文章(~が好き、~が嫌い、~を信じる等)は書くべきではありません。
間接的に「自分」を表現する文章なのです。
難しそうに感じる・苦手意識を持つ子も多いですが、作文も論文も自己表現の一種で
作文は、読む人の「心」に訴えるもので
小論文は、読む人の「頭」に訴えるものだとも言われます。
推薦入試だけではなく、一般入試の国語にも作文は入っており、テーマや字数制限など違うのでそれぞれの練習が必要です。
何度も書いてみて塾や親に見てもらうようにしましょう。