小学校高学年になると漢字を苦手とする子が多いですね。
新出漢字をゆっくり練習する時間もなく、次から次へと新しい漢字を学習していくからだと思います。
学校の漢字テストのやり方も先生によるみたいですが、予告して対策できるようにしてくれる先生もいれば、抜き打ちの先生もいる。
クラスが変わって先生が変わると取り組み方もがらりと変わります。
細かい話ですが、○つけを丁寧に行ってくれる先生だと、書き間違いのミスも早めに正せますが、
やったことに対してハンコをつけるだけの先生だと…、書き間違いを見落とされてそれで過ぎ去ってしまいます。
教室で新出漢字を扱う際には、細心の注意を払って一画ずつ教えていきます。
家で漢字の練習をしているのに点数が取れない・・・
いっぱい書いても覚えられない・・・
という声がありました。
いくら書いても覚えられず、保護者様も丁寧に練習している様子を見ているからなんとも言えないですね。
書いて覚えられない理由は、ただただ“書く”という作業でしかないからです。
新しい漢字が出てきたら、よーく見て特徴をつかみ、書き方、意味、読みをしっかりインプットしましょう。
そして、一回でいいので、お手本を見ないで書けるか試しにやってみましょう。
どんな形だったか、思い出しながら書くことで頭を使いますよね。
もし、漢字10問テストがあったとするならば、①~⑩の漢字を10回ずつ書くより、
まずは目で見て覚える時間を数分とって、実際に①~⑩までをテスト形式でやってみましょう。
最初は書ける漢字が少なくていいんです。
間違えたら、正しい漢字を丁寧に1回書いておきましょう。
同じようにテストを繰り返せば、書ける漢字が増えていきます。
おそらく①~⑩を10回ずつ書いて練習する時間よりも短く、書く量も少なくて覚えきれるかもしれません。
漢字は使えば覚えられます。
小学生だと、おそらく“宿”という漢字は書ける子が多いと思います。
連絡帳で毎日宿題を書くことが習慣になっているからですね。
しかし、“耕す”という漢字を書ける子は少ないと思います。
書く頻度が低いからです。
なるべく出会う回数を増やすことで自然と書けるようになるはずです。
漢字も英単語も同じことが言えます。
自分に合った勉強方法、練習方法を見つけてみましょう。