九歳の壁!

h-nakanishi

今回の担当は、
恩多町教室・教室長の中西です!

今週から定例カウンセリングが始まり、ご家庭での生徒の様子を伺うようにしています。
今回は、カウンセリングの中で小学生のお母様へお話した内容についてご紹介します。

≪九歳の壁≫
九歳の壁という言葉を聞いたことはありますか?
9~10歳になると、
学力の面で、進んでいる子・停滞している子・遅れがちな子などの
学力差がはっきりと目立つようになってきます。
小学3年から4年になると、普段の生活に馴染みのない分数や少数の計算文章問題が扱われ、
答えを導き出すには抽象的思考や論理的思考、応用力が必要になってきます。
つまづきやすい内容が続き、授業についていけなくなると、勉強がつまらなくなり、学習に対する
モチベーションが下がるので、勉強をますますしなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

また、身体だけでなく心も急激に発達していくのもこの時期で、
自分と他人を比較し、優劣などの自分との違いを認識するようになると、
今まで感じたことがなかった優越感や劣等感が芽生えてきます。
周囲の状況がよく見えるようになり、周囲から自分がどう思われるかを気にするようになるのです。
初めて自分と他人とを比較するようになるので、自分の苦手なことや駄目なところを
思い知るのも初めての経験であり、劣等感が強くなってしまうこともあります。
劣等感が強いと自己否定をするようになったり自分に自信が持てなくなったりして、
勉強や運動に対する意欲もなくなってしまうのです。
これが壁を感じるきっかけになります。

とかく、勉強だけで使われそうなこの九歳の壁は、
子供たちの心の発達にも大きくかかわっているのです。
勉強面では、上記のような指導内容ということもあり、
親御様としても親が教えることの限界・・・がこの壁の一つとしても言われ
塾通いが多くなるのもこの壁の頃になりますね。
ちょっと長くなってしまいましたが、
子供の成長の段階をお伝えするべくお話した内容を今回はご紹介しました。

 

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