こんにちは、学園町教室 教室長の白澤です。
昨年末の話になりますが、小学校高学年(5・6年生)の
一部の授業で来年度から始まる『教科担任制』を行うために、
950人の教員の増員を決めたというニュースが流れました。
これにより来年度からは、
外国語(英語)・理科・算数・体育
のいずれかで週1コマ程度、担任以外の
教員が教える体制が整うことになりました。
そもそも。
公立の小学校は一部例外はありますが、
基本的には全ての教科を学級担任が
教えますね。
これが『学級担任制』。
一方で、中学校以降は教科ごとに
担当の先生が異なる『教科担任制』を行っています。
今まで小学校は学級担任制でずっと来ていたのにも
関わらず何故今、小学校(高学年)にも
教科担任制を行うのでしょうか。
それは、『教育の質の向上と教員の負担軽減』のため。
例えば、現在小学校では
国語(書写)・算数・理科・社会・図工・音楽・体育・家庭科・外国語
が授業として行われています。9教科です。
合わせて、『総合的な学習の時間』、『道徳』、『学活』
などもありますね。
どうですか?
これを一人の先生が行っているのです。
今までこれが『普通』だったわけですが、
冷静に見てみると、ちょっととんでもないことですよね。
学校が15時に終わるとして、そこから17時までで
上記の中から次の日の授業準備をしないといけない。
実験の準備をして、プリントを作って、印刷して・・・。
加えて、テストの丸付け、コメント書き、会議・研修、
それ以外にも学校で割り振られている仕事(校務分掌)
などもありますね。
・・・うん、出来るわけがない!
昨今、教員の仕事がブラックと言われる
所以ですね。
教科担任制を行うことで、メリット・デメリット
色々とあるでしょうが、少なくとも私は
良い流れなのではないかなと思っています。
もちろん、全てが上手くいくとも限らないですし、
問題点も出て来るでしょう。
今後、小学校がどのように変わっていくのか
分かりませんが、良い方向に変わってくれれば
と思います。